子ども靴について
ホームページをご覧いただき、ありがとうございます!
さて、「お知らせ」ページの記事に、サッカーシューズのことを載せました。
その関連で、今回はサッカー以外の靴にも幅を広げて、お伝えいたします。
シューズについては、スポーツメーカー、靴メーカーを中心に、数多くの情報が発信されています。
このページでは、“現場の声”としての情報をお伝えしたいと考えております。
[*下記は過去の記憶をもとにしております。また、自クラブだけでなく幼稚園や保育園でも見かけた事実です。]
【子どもたちの靴の現状】
●異常なほど大きいサイズを履いている
●かかとを踏んで履いている
●マジックテープを適当に留める、ひもを緩い状態で結ぶ、といった“ゆるゆる履き”で履いている
●靴の機能を失いかけている(失っている)靴を履いている
(例:アッパーが破れていたり、ソールが削れ過ぎている)
●靴ひもが結べないにも関わらず、ひも靴を履いている
●他人のおさがりの靴を履いている
●長靴を頻繁に使用している
(例:雨が降っていなくても安易に長靴を履き、外遊びをしているなど)
その他、これらは、街中でよくみかける光景ですが・・・
●サンダル(ゴム草履タイプ、ミュールタイプ)履き
●ローラーシューズ
そして、これまで幼稚園や保育園に体育指導を行っている際に気づいた、
子どもたちの気になる点を挙げてみます。
【子どもたちの姿】
◆何もない場所でもすぐに転んでしまう
◆姿勢が良くない
◆疲れやすい(「疲れた」とすぐ口に出る)
◆人や物に簡単にぶつかってしまう
◆歩き方、走り方が不自然(※例:ずりずり、バタバタ)
◆脚に不調が出やすい(成長痛でもない「痛み」を訴える)
その原因は何でしょうか?
考えてみますと・・・「アスファルトの道路」、「外遊びの減少」、「“段差”の少ない家」。
そして、『足下(靴)に問題がある』ことに気づかされます。
2足歩行をする生き物である、人間。
人間にとっては、その自身の身体を支える“足”は、日常生活を送る上においてはもちろん、
さらにスポーツの場面においては、とても重要な部分であることは間違いありません。
その足と密接に関係してきますのが、靴です。
靴の問題 ⇒ 足の変形 ⇒「膝、腰、背骨の歪み」に繋がる・・・
さらにはそのことが、自律神経にまで支障をきたし、
(それが原因で)身体の不調を訴えることも現実にあるそうです。
“浮き指”、“扁平足”、“外反母趾”というものをご存知でしょうか?
その他・・・靴ズレ、タコ、魚の目、ハンマートゥなどもあります。
これらは、大人の足だけでなく、現在の子どもにも大きく広がっています足のトラブルです。
小学校高学年の4人に1人が、足に異常を抱えているという統計があるそうです。
なぜ、ここまで足の問題が広がってしまっているのか・・・
それは人間の足は、小学校3年生くらいまでに、決まってしまうからだそうです。
さらに、学校でも小学4年生頃から部活動が始まり、運動量が急激に増えます。
この時に『"土台"である足』に外反母趾や指上げ足(浮き指)などがありますと、
必然的に身体に歪みが起こります。
その歪んだところへ、運動時に発生する“突き上げ”や“左右のバランスの悪さ”が原因で、
さらに身体のねじれが繰り返されてしまいます・・・。
そこで意識しておきたいことが、『足育』という考え方です。
このあまり聞き慣れない『足育』とは、
「足が、人間の身体の健康に大きく関与する」ことから
・子どもの足の発達に目を配る
・正しい靴の選び方をする
・足のケアを知り、“健康な身体を育てる”
などを目指したものです。
「なぜ、動作がぎこちないのか?」「なぜ、(動くと)疲れやすいのか?」
それには、人間の土台である足に原因があるかも知れません。
次は、さらにこの問題を考え、靴選びについて、日常生活における注意点などを掘り下げていきたいと思います。
ご期待ください!