こしの痛み -腰椎分離症-

January 2, 2017

いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます!

 

 

前回、「腰(こし)の痛み」について書きましたが、

実際に腰の不調として、出てくるのが臀部(お尻)と腰の間周辺に感じる違和感です。

それは、『腰椎分離症』を負っている可能性があります。

 

腰椎分離症は、激しいスポーツをした時に、

強く腰をひねったり、反らせたりすることで起こりやすいといわれています。

 

特にまだ骨の弱い“少年期(成長期)”に起こりやすい症状ですが、

日常的に激しい運動をするアスリートは、

“年齢に関わらず”この症状を抱えている比率が高いようです。

 

腰椎分離症を簡単に説明しますと・・・

激しい運動の強い負荷が積み重なり、腰の骨が疲労骨折した状態です。

 

主に第5腰椎に起こりやすいのですが、第4腰椎に起こる場合もあります。

 

ところで、腰椎(ようつい)、つまり人間の腰の骨は、どのようになっているのでしょうか?

腰の骨は下図のように、上から1番から5番までの、“5つの骨”が連なって形成されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰椎分離症には、2種類あります。

 

 ●「先天性分離症」 ⇒生まれつき

 ●「後天性分離症」 ⇒生まれたあと

 

ほとんどの腰椎分離症は、「後天性」のもので、

中学生や高校生など、成長期の10代に多く発症します。

 

スポーツで腰を何度も捻ったり、重たい物を何度も持つなど、

1回ではなく、繰り返し腰に負担をかけることで腰椎分離症になるといわれています。

一説には・・・

「一般の方だと5%、スポーツの競技者は30~40%が腰椎分離症」だともいわれています。

それほど、『スポーツをすること=(イコール)腰に負担を強いている』ともいえます。

 

分離とは、疲労骨折をして、「骨が離れている」ことをいいます。

つまり、『腰椎分離症とは、腰椎が疲労骨折して離れている状態』です。

主に第5腰椎に多くみられ、

腰椎の後ろ側の“椎弓”といわれるリング状の形をした部分に起こります。

 

下の図のオレンジになっている骨が、第5腰椎です。

(*その上が第4腰椎、下が仙骨になります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰椎分離症を横から見ますと、

下の図の臙脂色(えんじいろ)の線が、入っている所にひびが入り、分離(骨折)していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分離した第5腰椎だけ斜め後ろから見ますと、下の図の3D画像のような状態になります。

左右両側を骨折する場合もありますが、片側だけの場合もあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨折の現状は、レントゲンで確認できます。

 

 一方、痛みの状況から「腰椎が分離している可能性があるな」という想像はできても、

外見だけでは、腰椎分離症と判断(診断)することはできません。

 

【腰椎分離症の原因 】

先に述べましたように、スポーツなどで腰に大きな負荷のかかる動きを継続的に行ったために、

骨の一部が疲労骨折を起こし、骨折部分が離れてしまうことで、腰部が不安定な状態になり、

(腰部に)痛みや、しびれが出ます。

 

【腰椎分離症の症状】

痛い、重い、だるい、しびれるといったことが、主な症状です。

ジャンプをすることが、困難になることもあります。

発症後、何年か経過し慢性症状になると、強烈な痛みが出ることはあまりなくなりますが、

ちょっとした運動や負荷の掛かる仕事をしますと、痛みや重だるさが出てきます。

一方、中には分離しているにも関わらず、全く症状が出ない人もいるようです。

 

【腰椎分離症の治療】

少年期で急性の場合は、多くの場合、コルセットで固定して約半年ぐらいかけて

骨癒合して(骨折部分がくっついて)いきます。

その他の対処としては、一般の腰痛のように(腰痛)体操・ストレッチ、

痛みが強い場合には、痛み止めや弛緩剤、ブロック注射なども行い、

改善が見られないと手術になります。

病院以外での手技療法を含めた民間療法では、上記などとは異なるさまざまな施術法もあり、

それぞれ結果を出したり出せなかったりしているようです。

整形外科以外では、主に分離骨折している骨ではなく、

周辺組織(筋肉など)にアプローチすることが多いようです。

つまり、「周辺筋肉を整えて不安定な腰椎を支持する」という考え方です。

それで結果が出れば(痛みがなくなれば)良いのですが・・・

分離症になった原因(根本)の究明を、忘れてはいけません。

 

【分離症になる前に】

分離症になると、完治までにかなりの時間を要します。

また、稀に痛みが出ないケースを除いては、痛みやしびれが発生し、

それがスポーツ活動を行う上において、身体の運動を妨げる(制限する)ばかりか、

日常生活の中でも常に不快感を抱えることとなります。

 まずは、『分離症なる前の対策、意識づけ』が大切になってきます。 

実は、ここが最も重要です。

そして、「なったかも」と気づいたら、レントゲン撮影等を受け、

早めに適切な治療をスタートさせることです。

 

 

腰は、人間にとっては最も重要な部位です。

「腰に負担が掛かる姿勢や動きはどのようなものか?」

それを知っておかなくてはいけません。

 

人間の骨格は、家やビルの骨組みと異なる考え方を用いることも必要です。

極端な考え方ですが、多少変形があっても、周りの筋肉の状態が良いと

(前述の通り)目立った症状の出ない方もみえるようです。

分離症とは異なりますが、背骨が曲がっているご年配の方でも腰痛の症状の無い方などが

それに当てはまります。

先の例えですが、家やビルの骨組みは、ズレれたり、歪んだり、強度が弱かったりすれば・・・

それは、ほぼ“倒壊”を意味します。

人間の骨組みは、少しの骨組みに異常があっても、周りの筋肉がしっかりして、

しなやかで柔らかい筋肉であれば、異常は出にくいといえます。

筋肉は、変幻自在の優れた骨組みともなり得るのです。

 

そこでひとつポイントにもなってきますのが、

身体を支える力を養う“体幹トレーニング”です。

体幹とは? のタイトルで、この体幹の重要性について触れております。

ぜひご参照ください。

 

また体幹トレーニングについては、この先の回で掘り下げてみたいと考えています。

 

 

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