

肥満を考える ~体重増加が引き起こす痛み~
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 秋も一層深まり、店先にも美味しいものが出回ってきました。 味覚、食欲の秋・・・。 「食欲の秋」と呼ばれる由縁は、諸説あるようです。 秋は様々な植物にとって、“実りの季節”です。 また、魚や肉の収穫時期も秋に集中しています。 そして、この美味しいものに対して脳が刺激されて 「食べたいな」という衝動にかられる・・・ とても自然な理由。 次に、気温変化に対する身体の反応が挙げられます。 気温が下がると、「体温保持」のため“身体の熱産生”が高まり、 それに伴い基礎代謝が上がります。 夏に低下した基礎代謝が、秋から冬にかけて上昇することは、過去の文献でも示されています。 基礎代謝が上がれば、それだけエネルギーを多く使ってしまうため、 「その分の栄養を補給しよう」 と(体が欲して)お腹がすくという理由。 (●ただ、近年ではエアコン等空調機能の発達で、季節変化による基礎代謝への 影響はほとんど考慮しなくてもよいのではないかともいわれています) 最後に、日照時間減少・照度低下によるセロトニン分泌低下があり


かかとの痛み -シーバー病-
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 以前、「膝(ひざ)の痛み」について書きましたが、 それと同様に サッカーをする成長期の子どもたちが、 ある年齢に差し掛かりますと、膝だけでなく 「踵(かかと)が痛い」 と訴えることも出てきます。 成長期の子どもたちの膝や踵は、なぜ痛くなるのでしょうか? 👇こちらもぜひご覧ください。 ~ひざの痛み -オスグッド・シュラッター病-~ 原因はいろいろありますが、 特徴は 対象者が、 身体の発育が著しい“成長期である子ども”に多いこと。 そして、 運動中、運動後(下肢を使った後)に痛みを訴えること。 さらに、注意して観ていますと、 痛みは「踵だけ」、「膝だけ」に限らず、 踵と膝、 さらには 踵と膝と腰につながる ことが多々あります。 そして、痛みが出る子どもの特徴に ●動きにどこか ぎこちなさ があること ●下肢のストレッチをすると痛がる = 身体が硬い = 関節の可動域が狭い こと などがあります。 前回の膝のところでも書きましたが、 整形外科に掛かりますと(多くの場合)は、 ひとまずレ


Road to Russia ~第4節の結果と第5節~
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 11月15日、 ワールドカップアジア最終予選、第5節が行われます。 このアジア最終予選の初戦をホームで落とした日本は、 正に「絶対に負けられない1戦」が続いています。 前節は、強豪オーストラリアと対戦。 接戦の末、引き分けの結果で、勝ち点1は得ることができました。 《2016年10月11日 》 ◎グループA カタール 1-0 シリア ウズベキスタン 2-0 中国 イラン 1-0 韓国 ◎グループB イラク 4-0 タイ サウジアラビア 3-0 アラブ首長国連邦(UAE) オーストラリア 1-1 日本 ◆各グループ上位2ヶ国が、W杯出場権を獲得します。 グループ3位同士は、アジアプレーオフを行い、 勝利チームが北中米カリブ海予選4位チームとの大陸間プレーオフに回ります。 開始早々に、 原口選手の3試合連続となるゴールで先制に成功した日本。 その後は、ボールを保持して攻めるオーストラリアに対して、 日本は、カウンターを仕掛ける形で試合が進みます。 互いに集中を切らすことなく、緊張感のある展開で


タイトネス ~運動面の“2極化”の問題~
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! さて、 タイトネス・・・ 主に筋肉の緊張、柔軟性不良の状態を指します。 その詳細につきましては、前回の記事(タイトネス ~筋の柔軟性の問題~)をご参照ください。 今回は具体例を交えながら、 「子どもの運動とタイトネス」の関係について詳しく迫ってみたいと思います。 両手首の骨折・・・ ある中学1年生の男子生徒の例です。 手首の骨が、左右とも同時に折れてしまいました。 男子生徒が思わぬけがをしたのは、体育の授業で跳び箱を跳んだときでした。 状況は、「頭から前のめりの姿勢で落ちてしまった」ことが原因。 さらに、結果を悪くしてしまったことは、 『バランスを崩して手をついた際、“手首が充分に返らなかった”こと』 でした。 埼玉県のある中学校で、2年間、専門医(整形外科医)の監修の下、 体幹の硬さをチェックする体前屈や、手首の動く範囲を調べるグーパー運動など、 5つの動きを見て運動器が正しく機能しているかをチェックしたところ、 関節や筋肉など、子どもたちの運動器に関して、驚くべき(残念な)結果が明らか