
熱中症対策 ~その3 適切な水分補給~
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 気温が高くなり、喉の渇きを感じる季節になりました。 子どもも大人も運動時、水分の補給は欠かすことはできません。 当たり前に補給している水・・・なぜ人間に水分が必要なのでしょうか? “水分の主な働き”は、次の2つです。 (1)栄養分などを血液(←水分)に乗せて、身体のすみずみまで運ぶ役割 (*一方で、不要になった成分も、水に溶けて排泄されます) (2)汗となって体温を一定に保つ、ラジエーター(*熱を放熱する装置)の働き ☛また、その他として、食べ物を消化するための「唾液・胃液」も、同じ血液中の水分からできています。 次に運動時の水分補給のポイントをご紹介します。 【水分補給のポイント】 ①温 度 …5~15℃に冷やしたもの ⇒飲み物の温度は、身体内に溜まった熱を放散させます。 ②栄養分 …ミネラル分が入っているものが効果的 ⇒スムーズな吸収と発汗により身体から失われたミネラル分が補給できます。 ☆具体的には、塩分濃度0.1~0.2%、糖度3~5%が最適といわれています。 (◎短時

体幹とは?
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 先回、『体幹と同様に大切なポイント』というタイトルで記事を書きました。 ☟ 先回の記事はココをクリックしてください ⇒ “体幹と同様に大切なポイント” さて、体幹という言葉・・・もう世間一般に広く伝わっている言葉ですので、 多くの皆さまがご存知だと思いますが、 このたびは、この『体幹』についてになります。 人間の体には、とても大きな筋肉から、小さな筋肉までたくさんの筋肉があります。 いくつかの大きな筋肉は“体幹筋”と呼ばれ、これらは樹木に例えますと「幹」の部分にあたります。 どこか1つの筋肉を体幹筋というわけではなく、身体の土台になる幾つかの筋肉のことを指します。 少しおおざっぱな説明になりますが、体幹筋とは主に腹筋、背筋をイメージしてください。 一方で、上肢(腕)や下肢(脚)に属する筋肉は、その体幹筋に対し体肢筋と呼ばれます。 ◇体幹の重要性について・・・ 体幹は胴体の曲げ伸ばしの他に、姿勢を保ち、身体の全体のバランスをとる役割を担っています。 「歩いたり」、「走ったり」、「跳んだり」す

体幹と同様に大切なポイント
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! さて、『体幹』という言葉・・・ スポーツに詳しい方はもちろん、 スポーツをあまり詳しくない方も、 “タイカン”の意味は、既にご存知ではないでしょうか。 体幹とは字の通りで、体の幹・・・つまり体の中心です。 その運動面において重要な力についてご紹介する前に、 体幹以外のもうひとつの大切なことについて、 あえて目を向けてみたいと思います。 それでは、世界的なサッカープレーヤーであるC・ロナウド選手が、 ボールを蹴る動作ご注目ください。 ☟ 少し難しい表現になりますが・・・ 右脚で蹴る際に、 軸足となる左脚は、“安定性”が必要になり、 ボールを蹴る右脚は、“可動性”が必要になります。 この時、左脚は杭のようにしっかりと地面に踏み込むことが大切になってきます。 (一本脚でしっかりと立つこと) その安定は、正に“体幹の力”と深く関係してきます。 体幹がフラついていたら、しっかりとキックをすることは不可能です。 ところで、反対の右脚はどうでしょうか?? 蹴る側である右脚は、後ろに引き、その反動でボール

熱中症対策 ~その2 熱中症を理解する~
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 先日、梅雨が明けたばかりのこの地方。 暑い日の運動中、熱中症が発生することがあります。 しかし、意外に「熱中症の詳細」について、 また「どうすれば防げるのか」ということについては、 広く知られていなかったり、一部誤った情報が伝わったりもしています。 このたびは、本格的な夏に入った今、熱中症について考えてみたいと思います。 ◇熱中症とは「暑い環境で発生する障害の“総称”」です その症状は、以下の4つに分類されます。 ①熱失神(皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、“脳血流が減少”…顔面蒼白) ②熱疲労(“脱水”による症状…脱力感、倦怠感、めまいなど) ③熱けいれん(大量発汗による血液の“塩分濃度低下”…足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴うけいれん) ④熱射病(体温上昇で“中枢機能に異常”をきたした状態…反応が鈍い、言語がおかしい、意識がないなど) さらに、この熱中症にかかりやすいといわれている人(タイプ)を探ってみましょう。 ■暑さに弱い人は? ・体力の低い人 ・暑さに慣れていない人 ・熱中症をおこ

運動神経について
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! さてさて、このホームページは、“子どもたちのスポーツクラブ”、 「アレグラン」のホームページです。 きっとこのページにたどり着いた多くの皆さまは、 『子どもに運動をさせたい』 『子どもが運動をもっと好きになってほしい』 『子どもが身体を動かすことに自信を持ってほしい』 と思われた方ではないでしょうか? また一方で、 大人の方(保護者さま)自身が 「あの人は運動神経があるね・・・」 「自分は運動神経がないから・・・」 といった言葉を、ついつい、使ってしまってはいませんか? 実は、『神経がない人はいません』! 一般的に言葉に出して使っています運動神経とは・・・運動をつかさどる神経系のことで、 つまり、身体(※内臓を含む)の“筋肉の動きを指令する”ために信号を伝える神経の総称です。 したがって、誰もが一様に有しています。 残念ながら、運動神経が 「ある」 「ない」 といった言葉が、一般化していることからも分かるように・・・ 「人の身体の動きがどのようにして行われるのか?」、 また 「その動きの良

転倒・・・しない!
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! いきなりですが・・・サッカーの世界最優秀選手の動作をご確認ください。 (サッカーが好きな方も普段興味のない方も、ぜひ下の写真を観てください) 下の連続写真(※ライトグリーンのユニフォーム選手)は、 多くの方が、“カッコよさ”でご存知かと思いますが・・・ あの、「C.ロナウド選手(ポルトガル代表)」です。 華麗なドリブル、そして豪快なゴールが魅力的な、 正に世界を代表する、スター選手の一人です。 [◇2016ヨーロッパ選手権 準決勝 ポルトガル vs. ウェールズ] ロナウド選手から見て、左側からきたボールを相手(5番)と競り合いながら、 ヘディングして、見事ゴールを決めたシーンです。 注目したいのは、空中でバランスを崩した相手に対して、 「ロナウド選手はバランスを崩していません」。 そして、両足でしっかりと安定して着地しています! このシーンは、相手は少し不利な体勢から飛び込んできましたので、 (相手選手は)大きくバランスを崩していますが・・・ それにしても、ロナウド選手の一連の動作が、“

転倒しそうになったら
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 子どもがケガをする要因のひとつが・・・ 転倒した際に上手く手がつけずに、頭部(顔や頭)を打ちつけてしまうことです。 手がつけない背景に、意外な理由があります。 それは、赤ちゃんの時期の『ハイハイ』の経験です。 しかし、親の「子どもを早く立たせたい」という思いがあったり、 室内環境から、家具が近くにあるためにすぐにつかまり立ちをしてしまったりして、 昔と比べると「ハイハイをする期間が短くなっている」という現実があります。 過去においては、ハイハイすることによって、自然に身体の力が鍛えられ、 ハイハイの後で立ち上がるという手順を踏むことによって、 自分のバランスが崩れそうになったときに「立て直す練習」が“自然に”できていました。 では、どうすれば子どもたちが、身を守るのに必要な力をつけることができるのか・・・? 今週から実施されました、東海市立保育園保育士研修会の中でも、現場の保育士の先生方から ご質問が多数挙がってきておりました。 簡単で短期間での解決方法は、残念ながらありません。 アレグラ

熱中症対策 ~その1 暑熱順化~
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! 7月に入り、気温が高くなってきました。 この地方、愛知県西部(名古屋)の気温をチェックしたところ・・・ ◎7月1日(金)から7日(木)までの天気と最高、最低気温[※最高/最低] 1日:晴れ…34/23 2日:晴れ…34/24 3日:曇り…34/26 4日:曇り…34/24 5日:晴れ…34/25 6日:曇り…30/22 7日:晴れ…35/25 7日間の内、晴れの日は半分以上の4日間、 「平均最高気温は34℃」、「平均最低気温は24℃」でした! 梅雨は明けていないものの、いよいよ“夏”が近づいている感じです。 ここで気になりますのが、スポーツ活動の際の熱中症です。 “日差しを避ける”、“水分補給”、“服装を工夫する”など・・・ 一般的な対策は、どこにでも耳にしますが、 それ以外の対策は、他にはないものでしょうか・・・。 そこで今回は、まず本格的な夏の到来の前にどうしても意識していただきたい 『暑熱順化(馴化)/しょねつじゅんか』について、書きたいと思います。 「空調設備が整い」、「体を動かす

UEFA EURO 2016 準決勝・決勝
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! さて、現在フランスで開催されています、4年に1回のヨーロッパのサッカーの祭典、 ヨーロッパ選手権(UEFA EURO 2016)ですが、いよいよ大会も佳境に差し掛かり、 ベスト4国が絞られました。 △EURO2016関連の前回の記事は、こちらです ⇒ 「UEFA EURO 2016 開幕!」 ◎グループA1位通過 フランス FIFAランキング:17位 ◎グループB1位通過 ウェールズ FIFAランキング:26位 ◎グループC1位通過 ドイツ FIFAランキング:4位 ◎グループF3位通過 ポルトガル FIFAランキング:8位 [※FIFAランキングは2016年6月2日発表のものです] 決勝トーナメントの結果は、以下の通りです。[※キックオフ時間は日本時間です] 準決勝、決勝の対戦カードの期日と現地キックオフ時間は、以下の通りです。 [準決勝] SF1:ポルトガル vs ウェールズ - 7月6日(水)21時(@リヨン) SF2:ドイツ vs フランス - 7月7日(木)2

インステップキック
いつもホームページをご覧いただき、ありがとうございます! サッカーにおいて、何気なく口に出したり、耳にしている言葉で、 自身に「説明してください」と問われますと、少し困ってしまうような・・・ そのような言葉、ありませんか? 今回は、「インステップキック」についてです。 ところで“インステップ”とは、どこを指すのでしょうか?? サッカーのご経験のある方でしたら、 「足の甲」 とお答えになられるかと思います。 しかし、足の甲の部分は広いですし・・・。 英語で・・・ イン(in)は …の中に、…において、…で、…の方に、…に乗って、…に、…の状態に、…の中で、…して、…に従事して ステップ(step)は (足の運びとしての)歩み、歩(歩む)方向、1 歩の間隔、ひと走り、近距離、足音、足跡、歩きぶり、足どり などが辞書では書かれています。 そこで、「足の甲」と調べましたら、“instep”と出てきます。 さらに、インステップとは、足の甲・・・具体的には、 一番高くなっている“楔状骨(けつじょうこつ)”の部分を指します。
また、靴型のこの部分もインステッ