スローイン ~スローインとは?~
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さて、皆さまサッカーのルールをご存知でしょうか?
まず誰もが真っ先に答えるのが
「サッカーは(ゴールキーパー以外は)手を使わないスポーツですよね」
といったところでしょうか・・・。
ちなみに、サッカーの競技規則は、“17条”あります。
(*「17しかないの?」と思われた方も多いのではないでしょうか?)
その17条の内、12条のファウルと不正行為の中に、直接フリーキックという項目があり、
その中で“ボールを手または腕で扱う”ということが書かれており、
それが多くの方がご承知の「ハンド」の反則になります。
ではこのたび取り上げますスローインは、『第15条 スローイン』として、
競技規則にはハンドのところよりも大きく書かれています。
◎スローインは、グラウンド上または空中でボールの全体がタッチラインを越えたとき、
最後にボールが触れた競技者の相手競技者に与えられる。
[進め方]
・フィールドに面し、
・両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつけ、
・ボールがフィールドを出た地点から、頭の後方から頭上を通して両手を用いて
ボールを投げなければならない。
しかし・・・一般的にスローインは軽視されがちです。
スローインは手が使えるから簡単だとは思います・・・
が、意外に子どもたちは上手く投げることができません。
一方、近年、国内のプロサッカーリーグのJリーグでも、海外リーグや国際試合でも、
スローインが、“試合の勝敗を決める重要な技術のひとつ”にもなってきています。
☟下の映像は、ある国際試合のスローインの動画です。
ボールを投げていますのは、アイルランド女子代表経験を持つ、メーガン・キャンベル選手です。
映像をご覧になっても明らかなように、スローインが得点の大きな基になっています。
ところで、筋力面において、男子よりも非力であるといわれる女子選手が、
どうしてここまでボールを投げることができるのでしょうか?
その秘密は、ご本人しかわからない部分ですが・・・
次の3点はロングスローを可能にする大きな原因となっています。
①“良いフォーム”で投げていること
②身体の使い方が上手であること(*腕だけでなく身体の力をボールに伝えることができている)
③“体幹の力が強い”こと
子どもの頃にサッカーをする理由は様々ですが、
その中(*保護者さまの希望)でも、間違いなく多くを占めている期待の部分は、
『サッカーの活動を通して、子どもが身体を上手に動かせるようになること』
ではないでしょうか。
その面から考えますと、スローインが上手く投げられないことは、少し問題でもあります。
また、トレーニングの原理・原則に、全面性の原則というものがあります。
全てのスポーツや競技の基礎となる、
『全ての体力要素を全体的に高める』(*サッカーだから脚だけを鍛える…×)
ことは、大切なことではないでしょうか。
(足技だけない)サッカーを通して得られるたくさんのことを意識して、
育成活動に取り組んでいきたいですね!
☆関連記事(アレグラン日記)はこちらです…⇒ スローイン!